・Web制作副業しようと思うけど単価の高いスキルって何?
・WordPressスキルは高単価になりそうだけど勉強して案件が少なかったらいやだな。
・WordPress案件受注するにはどれくらいのスキルを身につければいいの?
- WordPress案件が市場に多い理由と受注額例、副業できるまでに必要なスキルと学習方法について理解できる
実際に僕がWordPress案件を受注した経験から記事を作成していますので参考になれば幸いです。
WordPressスキルが副業案件としておススメな理由
Web制作スキルを身につけて副業する、となればWordPressスキルを身につけるといいです。
理由は下の3つ。
- 市場に案件が豊富
- コーディング案件よりも単価が高い
- プログラミングよりも習得のハードルが低い
WordPressが使えるようになるとブログサイトを簡単に作れるし、簡単なWebサイトなら既存テンプレートを使えばすぐに作ることができるし、オリジナルデザインのWebサイトだってHTMLとか知らない人にも更新管理してもらうことだってできます。
なにより副業として単純なコーディング作業よりも案件単価が高いのです。
そしてプログラミングほど実務でがっつりやらないと対応が難しいかというとそこまででもない。
なのでWeb制作、Webデザインを学習したとしたら「WordPress」スキルを身につけないのはもったいないです。
僕はWordPress案件を受注して1案件で10万円近くの受注を獲得したことがあります。
WordPress案件が豊富にある理由
WordPressは案件がたくさんあります。
クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」でWordPress制作案件と検索すると10000件近くの案件数がヒットします。
ココナラでも「WordPress制作・カスタマイズ」というカテゴリが存在するほどメジャーな案件です。
なんで案件が多いかというと
- WordPressは世界で最も有名なCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)だから
です。世界で使われているCMSの60%近くのシェアであり、世界中のWebサイトの30%以上のシェアを獲得しているということ。日本ではもっとシェア数が高いという現状。
Webサイトを作ろう→「WordPressで作ろう」ということが多い、ということ。
- 誰かが作ったWordPressテーマを使って簡単にブログを作ってみよう
- HTML、CSSで静的なWebサイト作ったけどお客さん更新管理したいらしいからWordPressを組み込もう
コーディング案件より単価が高くなる理由
WordPress案件は単価が高くなる、と言いました。
・既存WordPressテーマを改造してWebサイト(もしくはブログ)として活用したい
・サイトの更新管理は今まで制作会社にすべて依頼していたがこれからは自分たちで更新していきたい
・オリジナルデザインのWebサイトを作りたいが、それを自分たちで更新管理できるようにしたい
というのがよくある案件です。
まとめると
- 誰かが作ったテーマを利用したいがこのままだと物足りないので加工したい(が自分ではできない)
- 今運用中のWebサイトがWordPressで作られているが作った会社と契約が切れている
- オリジナルデザインでサイトを作りたい(新規制作、リニューアル)が更新管理はWeb制作知識のない人がしたい
だいたいこんな悩みをもった依頼主が多い、ということ。あとはプラグイン導入案件とかWordPress保守対応(バージョンアップ対応など)とか細々あったりします。
そして、それらに対応するには
HTML、CSS、jQuery(JavaScript)
というコーディングスキルを持ったうえで
- WordPressテーマ化スキル
が必要。PHPというプログラミング言語の知識を使います。
なので普通のコーディング案件よりも使うスキルレベルが高くなるので単価が高くなります。
実際のWordPress案件
僕が受注した案件、知り合いになったWebデザイナーの方が受注していた案件を例にあげます。実働時間を考えると単価が高いことが分かるかと思います。
個人事業者Webサイトリニューアル案件
僕が実際受注した案件は
→8万円(依頼から1カ月程度で納品)
になります。これちなみに営業開始して2ヶ月目でとれた案件です。
個人事業主のWebデザイナーの方にメールしたら仕事をいただけた、という案件でした。
WebデザイナーということでWordPressは知らないので対応してほしい、という要望。もとのWebサイトがWordPressで作られていてそれを作った会社が今は無くなっておりバージョンも古くなっていたしデザインも変えたい、という案件。
自分が作業にかけた時間は凝縮すると2,3日程度だったと思います。Webデザイナーの方との打ち合わせもありました。ただ普通のコーディング案件よりもだいぶ楽でした。
※参考までにコーディング案件やデザイン案件の費用感についても記事にしてます。
Web制作副業月10万円稼ぐための案件内容【案件2件受注すれば可能】
既存テーマカスタマイズWebサイト構築案件
これは知り合いになったWebデザイナーの方から聞いた案件です。
それでも15万円はもらったとのこと。実働2,3日で終わらせたようです。デザインができれば見栄えよくすることはできます。見せてもらいましたが1ページの長いサイト。問い合わせが一番下にある、というシンプルなサイトでした。
中小企業Webサイトリニューアル案件
知り合いの経営者から話しがあった案件です。
これはまだ駆け出しの自分には対応が難しかったのでWeb制作会社と組んで対応しました。WordPressで構築した案件です。
僕ができるところとWeb制作会社がやるところを切り分けました。WordPressは既存の商用利用できるテーマをダウンロードしてそれを加工して使用。正価ベースでいうと70万円くらいの案件でした。Web制作会社への分配がほとんどでしたが既存WordPressをベースにしてもカスタムがしっかりできればそれくらいで取引できるということ。
WordPress案件対応するために身につける必要があるスキル
最初に、
- プログラミングスキルよりも習得のハードルが低い
と書きました。そして「PHPというプログラミング言語の知識を使います」とも書きました。
- HTML、CSS、jQuery(JavaScript)+WordPressテーマ化スキル(PHP基礎スキル)
案件受注に必要なスキル「WordPressテーマ化」とは
案件受注するためにインターネットから「WordPressテーマ」をダウンロードして色々設定してみた!というだけではダメです。
- 0から制作した静的Webサイト(HTML、CSSだけで作られたサイト)をWordPressテーマにすることができること
が必要。つまり「WordPressテーマ化」ができるようになるということが必要。
誰かが作った「テーマ」を入手するか、自分で「テーマ」を0から作るか
WordPressって簡単に無料でホームページ作れるものなんじゃないの?
って最初僕は思いました。
WordPressをサーバーからダウンロードすると最初から「テーマ」というのがいくつか入っています。
WordPress管理画面の「テーマ」選択画面です。
左上のオレンジ枠で囲った画像が僕がオリジナルで作った「テーマ」です。
他4つありますがこれが最初からインストールされていた無料の「テーマ」です。上部真ん中の「テーマ」を「有効化」(赤枠部分)をクリックしてサイトを見ると
とガラッとデザインが変わります。これが「テーマ」。便利。
ただ、無料でダウンロードできる「テーマ」というのはいろいろあるんですけど
機能不足
なんですよ。普通のコーポレートサイト作ろう、なんて思ったってこれでは必要なものが足りない、、デザインもっと良くしたい、、という事態に。
なので次なる手段は
有料の「テーマ」を購入
と考えるわけです。お金を払うわけですから機能が豊富。コーポレートサイト用やおしゃれデザインなど探せばネット上に色々あります。
ただ、これも万能ではなく作られた機能、ページ内容の範囲内でWebサイトを作らないといけません。
じゃあ、無料・有料テーマをカスタマイズできればいいんじゃない?ということでカスタムするわけです。
それでもカスタム要件が多ければベースとなるテーマがどんな作りになっているかを解読してそれに合わせてカスタマイズしないといけない→時間がかかる。
では0からHTML、CSSで作りこんだWebサイトをWordPressテーマにしちゃえばなんでもできるんじゃない?
ざっくり比較するとこんな感じですね。
方法 | メリット | デメリット |
無料テーマ | 無料ですぐに使える | できることが限られている |
有料テーマ | ・数万円で買えてすぐに使える
・無料テーマよりできることが多く、デザインもいい |
・同じテーマを使っている人とデザインがかぶる
・できる範囲はそれでも限られる |
既存テーマカスタマイズ | ・必要な機能やページを追加できる
・デザインも必要に応じて変えられる |
・既存テーマの内容を解読しないといけない
・カスタム部分が多すぎると0から作ったほうが早い場合がある |
0からテーマ制作 | ・デザインは完全にオリジナル
・コーディングも自分で実施するのでサイト構造が自分の思い通りにできる |
・工数がかなりかかる |
0からWordPressテーマ制作できればすべてに対応できる
既存テーマカスタマイズも0からテーマ制作もコーディング、PHP知識がいるわけです。なので
- 0からWordPressテーマ制作
ができれば先ほど比較したすべてのWordPress案件に対応できる。既存テーマカスタマイズも0から作った経験があると、こんな風にこの人は作ったのね、と理解できる。
なのでこのスキルを身につけましょう、ということ。
具体的にどんな手順で作るの?と思った方はこちらの記事を参考にしてみてください。
「WordPressオリジナルテーマ化」手順を制作事例から8ステップでご紹介【Web制作の流れ⑤】
「WordPressテーマ化」学習方法
オリジナルの静的Webサイト(HTML、CSSで作ったサイト)を「WordPressテーマ」にする
ということを実際やってみればOK。それを成果物=実績として営業するということ。
では独学でやってみるか、スクールを検討してみるか、ということになります。
WordPressスキルを独学で習得する
普通に既存サイトでもオリジナルデザインでもいいですがHTML、CSSで静的サイトを作るところまでやってみましょう。
どういう流れで学習するかは次の記事で書いてみたので参考まで。コーディングできればサイトが作れます。
Web制作スキルを「独学」で効率よく0から身につける手順【案件受注につなげる勉強法】
静的サイト(HTMLとCSSで作ったWebサイト)ができたらWordPressテーマにしてきます。
ドットインストールにもWordPress講座はありますがサンプル静的サイトをWordPressテーマ化する流れの本で学習してみるのが分かりやすいかと思います。※HTML、CSSというコーディング知識はある前提で進んでいくのでまずはコーディング知識習得してから始めてください。
WordPressスキルをオンラインスクールで習得する
僕はオンラインスクール(テックアカデミー「WordPressコース」)を活用してWordPressスキルを習得しました。なぜならばプログラミングもコーディングも縁のない人生だったので迷ったりつまづいたときプロに質問できる環境が欲しかったから。独学だとつまづいたとき自分でググったりして解決しないといけません。時間を買う、という意識でオンラインスクールを活用してみました。
僕が受講した内容を記事にしていますので気になる方は読んでみてください。このスクールは受講後もカリキュラム内容はずっと見れるので便利。また最終課題がオリジナルサイト制作なので「実績」も作れてしまうのがGOOD。既存テーマカスタムするための「子テーマ」制作についてもカリキュラム内容に含まれています。
テックアカデミー「WordPressコース」受講後副業につなげる方法【評判を徹底解析】
WordPressのセキュリティについて
この記事では余談ですが知っておくといい話しです。
WordPress自体は無料です。オープンソースという仕組みでWordPressの開発には世界中の有志たちが関わっています。
そしていろいろな人が関わるということはセキュリティにも脆弱性が出てくる、そしてアップデートしてそれを穴埋めする。
つまり、WordPressアップデート作業が定常的に発生します。
プラグインという機能強化ツールもWordPressでは色々インターネットからダウンロードできるわけですが、それも脆弱性が見つかったりすると他のプラグインに入れ替えないといけなかったりします。
WordPressアップデート作業、何かあったときのバックアップ復旧作業という仕事がある、ということも知っておくといいです。スキルがない人にアップデートを任せてしまうと不具合があった場合に元に戻せない、サイトが表示されない、、なんてこともありえます。
保守契約結ばないならそのリスクも許容してくださいね、と一言言わないと何かあったら「すぐになんとかしてくれ!」ということになっちゃいます。
安価で作れるWebサイト制作サービス(WixやJimdo)との違い
いやでももっと安価で手軽にWebサイトが作れるサービスを聞いたことがあるぞ?
WixとかJimdoとかいうサービスだったな。
と思った人いませんか?
Webサイトを気軽に誰でも低価格でいい感じに作れるサービスがあります。そこそこのデザインでいいから手軽に自分で作りたいという人向けのサービスです。
ただ、
というデメリットがこのようなサービスにはあります。
WordPressは
- フルカスタマイズできる
- デザインは完全オリジナルで対応できる
というメリットがあります。
しかし全くの素人だとカスタムするにはPHPの知識とかが必要なので難しい。→仕事になる。
ということ。WordPressはなんでもありの反面、スキルが必要ということ。
まとめ:「WordPressテーマ化」したサイトを実績にして営業しよう
WordPresテーマ化とは、その学習方法とは、について書いてきました。
WordPressテーマ化した実績ができたら営業しましょう。0からWordPressテーマを作れる、となれば評価されます。
ポートフォリオ サイトに実績のせて営業です。営業方法については記事にしていますので参考にしてください。
ただ、プラグインを作ってほしい(PHP知識バリバリ必要)とか更新管理できる場所を複数作ってほしい、とか管理画面のカスタムをガッチリしてほしい、とかより高レベルのスキルが必要なことを言われる場合があります。なので自分ができることをきちんと認識してそれを伝えたうえで営業した方がいいです。
- コーポレートサイトを静的HTMLサイトからWordPressテーマ化できる
- プラグインで問い合わせ機能をつけることができる
- ブログやニュース新着記事をトップページに表示できる
- ブログやニュース記事を記事一覧ページに自動アップロードできる
- カスタム投稿、カスタムフィールドは使える
などなど、本やスクールで学習したことを一度整理しておきましょう。そして実績をアピールして営業、ということ。
WordPressはPHPを使えればできることはかなり多いので自分のレベル感はつかんでおきましょう。
WordPressスキルがあれば単価もあげられるし自分の市場価値もあげていける。
PHPが自分に合っていると思えればそのスキルをあげていければWebプログラマーの道も見えてくる。
自分でブログやろうかな、と思ったらWordPressスキルがあればブログサイトのカスタムやりたい放題。
WordPressスキル便利ですよ。
この記事はここまでです。