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Web制作に関わる10職種を解説します【仕事内容とスキルを整理】

ユズト
フリーのWeb製作者として活動している中でWeb業界で様々な職種の人と関わるようになりました。

・Web制作系の勉強始めてみたいけど色々職種があるらしい

・Web制作会社の募集みるとコーダーとかエンジニアとか色々職種があるぞ

・職種を知るついでにWeb業界で働くってどんな働き方になるのか知りたいぞ

このような疑問に対して本記事を読むことで以下のようなことを知ることができます。
  • Web制作関連で関わる10個の職種について仕事内容と必要なスキルがざっくり分かる。

Web業界の人と色々出会った経験から記事を整理しましたので参考になれば幸いです。

Web制作に関わる10職種解説

Web制作に関わる10職種解説

Web制作に関係するスキルを身につけてWeb業界で仕事をしようか、そう思ったら

Web制作に関わる職種って何があるの?

って思いますよね。Webサイト作れたらWeb制作マスターみたいな職種になるのか?デザイナーとかコーダーとか聞いたことあるし、ライターもWeb業界人なの?みたいな。とりあえず自分はどんな職種を目指すのか、目指せるのか、と考えると思います。

そこでWeb制作に関わる職種をざっくり10個に分けて説明します。(会社によって呼び名が違ったり複数の職種の仕事を兼務していたりします。またスマホアプリケーションプログラマーなどWebサイト制作とは異なる職種は除外しています)

  • ①Webデザイナー
  • ②コーダー(マークアップエンジニア)
  • ③フロントエンドエンジニア
  • ④バックエンドエンジニア
  • ⑤Webライター
  • ⑥フォトグラファー
  • ⑦イラストレーター
  • ⑧Webプランナー
  • ⑨Webディレクター
  • ⑩Webマーケター

僕はWebデザインスクールに通っていたのでフリーの講師の方やWeb制作会社の社員の方と話す機会があったり、スクール同期に卒後のキャリアプランを聞いてました。そしてスクール卒後色々な会社に出向き様々な職種の人との関わりができた経験があります。その経験から整理してますので実際に会った人はこんな職種だった、という話題もチョコチョコ盛り込みながら紹介します。

①Webデザイナー

Webサイトをデザインして作れる、となれば「Webデザイナー」って名乗るでしょ、というメジャーな名称。

「UI/UXデザイナー」という職種もあります。「アートディレクター」という名称も会社によっては見受けられます。ユーザビリティの高いデザイン設計ができる、ユーザー目線に立ったデザイン設計ができる、企画→デザイン→運用までの一連のフローでデザイン設計ができる、などで呼び名が変わることがあります。

大手の制作会社に勤めているWebデザイナーの方はデザインだけ専任してやっていました。小規模の制作会社や個人事業主であればデザインとコーディングどちらもする人が多い印象です。Webデザイナーと言っても守備範囲(できること)が広かったりします。

仕事内容

Webサイトのデザイン制作、コーディング。

Webデザイン制作だけを仕事にしている人もいるし、デザインとコーディングも一緒にやっている人もいるしでスキルの範囲が様々。

Webデザインのトレンド(流行)を常にウォッチしておく、ユーザビリティの高いサイト設計を考えてデザインをする、なども必要。コーディングを知らないでデザインだけする人はコーディングしやすいデザインにしないとコーダーを困らせることになる。必要最低限のコーディング知識は必要。

必要スキル

  • デザインの知識
  • UI/UXの知識
  • デザイン制作ツール(PhotoshopやIllustratorなど)が使えるスキル
  • コーディングもする場合:HTML・CSS・JavaScriptの知識(コーダーのスキル)
  • サーバー、ドメインの知識

②コーダー(マークアップエンジニア)

コーディングができる人。フロントエンドエンジニアよりも扱えるスキルが少ない。コーダーとして仕事受注するならHTML、CSSの他jQueryは使えていたい。

HTMLとCSS(マークアップ言語)を使う人ということでマークアップエンジニアとも言う。

プログラミング言語が足し算、引き算、掛け算、割り算できたり条件分岐できたりとコンピューターに命令を出して操作できるのに対し、マークアップ言語は文書の構造やレイアウトを指定することだけができる言語。

仕事内容

完成デザインをもとにHTML・CSSを使ってWebサイト上に表示できるようにする。

必要スキル

  • HTML、CSS、jQuery
  • サーバー、ドメインの知識

③フロントエンドエンジニア

フロントエンドを担当するエンジニア。フロントというくらいなのでユーザーとWebサイトが直接関わる部分を担当するということ。コーダーの仕事範囲にプラスしてプログラミング言語を使用できるということでエンジニアという名称がついている。

コーダーとフロントエンドエンジニアの境界線は少し曖昧ですがやはりプログラミングスキルがある、と言えるレベルになるのがフロントエンドエンジニアです。

仕事内容

コーダーの仕事内容に加えて、

問い合わせ機能を作るためにPHPを使用したり、Webサイトに特殊な動作をつけるためにJavaScriptを使いこなしたり、JavaScriptのフレームワークを使って効率化したり、CMSというWebサイト管理システムを構築したり(WordPressで作る場合とPHPで0から作る場合もある)

とプログラミング言語を使用してユーザーが見える部分を作っていきます。

必要スキル

  • HTML、CSS、JavaScript(jQuery)、PHPなど
  • JavaScriptフレームワークの知識(Vue.js、React.js、AngularJSなど)
  • UI/UX設計の知識
  • CMSの知識(WordPressなど)
  • サーバー、ドメインの知識
※フレームワークとはプログラミング開発を効率よく進めていくために機能をまとめたもの

④バックエンドエンジニア

Webサイト表面側を担当するフロントエンドと対比してWebサーバー、データベースといったユーザーの目に直接見えない裏側の環境整備を担当するエンジニアを「バックエンドエンジニア」と言います。インフラ構築(サーバーやネットワーク)も担当したりそれに付随してセキュリティ対策も考えたりします。幅広い知識とスキルが求められます。

仕事内容

サーバー構築、データベース構築

を中心として

アプリケーション設計開発、ネットワーク設計構築、品質管理、システム運用保守

などユーザーが見えない部分のシステムを構築します。

必要スキル

  • JavaやC・C++・PHP・Ruby・Python・Perlなど
  • ミドルウェアの知識
  • フレームワーク(CakePHP、Laravel、Ruby on Railsなど)スキル
  • データベースの知識(SQL、RDBMS)
  • LinuxやWindowsなど各種サーバでの開発
  • ネットワークの知識
  • セキュリティ対策の知識と対応スキル

⑤Webライター

Webサイト内の文章を書く人のこと。集客やコンバージョン(Webサイトにおける最終的な成果)につながる文章をかくスキルを求められます。

仕事内容

記事作成、取材・インタビュー

コラム記事のようなライティングから商品紹介などユーザーに目的の行動をとってもらうために誘導するようなライティングを求められたりします。自分の専門分野があればそれについてライティングすることも。SEO対策として必要記事をライティングすることもあります。

必要スキル

  • ライティングスキル(セールスライティング 、コピーライティングなど)
  • SEOの知識
  • 専門分野の知識(特定の知識があればその分野の専門的な知識を書くことができます)

⑥フォトグラファー

カメラマンのこと。写真画像がWebサイトの第一印象を決めることもあります。会社案内ページであればその会社の外観写真は必要です。Webサイトにオリジナル画像が必要な場合はカメラマンに頼むことになります。Webデザイナーと兼務してフォトグラファーとして活動している方に出会ったことがあります。

仕事内容

Webサイトに必要な画像をとる。写真を必要に応じて加工する。

必要スキル

  • 写真撮影スキル
  • 画像加工スキル
  • Webデザインに関する知識

⑦イラストレーター

イラストを書くということですね。漫画のような絵から絵画のような絵などクオリティーの高いイラストを書く専門家。Webデザインスクールに通っていた方でイラストレーターを職業としていてプラスのスキルとしてコーディングスキルを学びにきている人もいました。

仕事内容

Webサイトに掲載するイラストを描く仕事。

必要スキル

  • Illustratorなどイラスト制作ソフトを使えるスキル
  • ロゴ制作スキル、キャラクター制作スキル(自分の得意分野を伸ばす)
  • デザイン知識

⑧Webプランナー

顧客と関わり最初のプランニングをする。提案したり、要件を聞いたりそれを企画書にしたりします。上流工程に関わるということ。キャリアアップすると「Webプロデューサー」というサイト制作全般の責任者になります。

仕事内容

クライアントの課題解決に向けて、課題ヒアリングから要件定義をする。クライアント(顧客)の曖昧になりがちな要件を整理し具体化し企画書にします。詳細な工程やワイヤーフレーム設計はWebディレクターに依頼することになります。

必要スキル

  • Webに関する全般的な知識
  • コミュニケーション能力
  • 企画提案力

⑨Webディレクター

Webサイト制作の監督役。指揮官。現場監督。僕が通っていたWebデザインスクールの同期でWebディレクター職として働いているが制作実務経験がないからということでスクール受講して制作スキルを身につけにきていた人がけっこういました。逆に未経験転職ということでWeb制作スキルを学習してWebディレクターとして転職活動している人もいました。

仕事内容

デザイナー、ライター、エンジニアなど各専門職の進捗管理、工数管理をしながらクライアントの要件を満たすWebサイトを作り上げる。

Webプランナーからの企画をもらい時にはワイヤーフレームなどを制作し社内リソースで目的にあうWebサイトを作るために制作チームのマネジメントをする。どこの工程でどのような作業が発生しどれくらいの工数がかかるのか、が分かるくらいのWeb制作スキルが必要。

必要スキル

  • 進捗管理、工数管理スキル
  • Webに関する全般的な知識
  • 最低限のWeb制作スキル・SEOなどのマーケティングスキル
  • コミュニケーション能力

⑩Webマーケター

Webサイトからどうやって集客するか、を考える職種。売り上げに直結する数値目標を設定します。SEOの専門家、広告運用の専門家、など専門性が分かれる場合もあり。

仕事内容

  • Webサイトへのアクセス数(ページビュー数=PV数)を増やす方法を考えて、
  • クリックして欲しい場所へ誘導して(クリック率(CTR:Click Through Rate)を上げる)
  • 購入や申し込み、問い合わせにどれくらい至ったのか(顧客転換率(CVR:Conversion Rate)を上げる)

を考えて提案、実行します。

PV数を増やす方法が、広告(リスティング広告など)でするのか、SEO(検索結果で上位表示させる取組み)でするのか、SNSを活用するのか、クライアントの置かれた立場や商品内容などによって様々な手法を提案。

クリック率を上げるためにサイトのデザイン設計も考えたり(LPO(ランディングページ最適化))
問い合わせや商品申し込み時の入力フォームの設計を最適化したり(EFO(入力フォーム最適化))
SEO対策として記事執筆が必要な場合はライティングスキルも必要になる場合も。
DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)というメールマガジンでの集客方法もあります。

WebアナリストやデータサイエンティストなどWebサイトから収集したデータを分析レポート化する職種もあります。

必要スキル

  • データ分析スキル(Googleアナリティクス分析など)
  • マーケティング全般の知識
  • SEOスキル
  • LPO、EFO、DRMなどの知識
  • 広告運用スキル(リスティング広告、SNS広告、リターゲティング広告、動画広告など)
  • 情報収集能力(動画マーケティングなどWebマーケティング手法は時代によって変わるから)

Web制作系職種の働き方

Web制作系職種の働き方

どんな働き方があるかざっくり説明します。簡単に言うと、会社勤めするか、独立するか、副業するか、のどれかです。

会社に勤める

会社と言っても事業形態が異なります。

Web制作会社で働く

Web制作会社は、クライアントと呼ばれるお客さんがいてその会社のためにWebサイトを制作することをメインの事業にしています。そこで色々なWebサイト制作をすることで様々なデザインを作れたり、色々なプログラミング手法を使えたり、異なる業種業態の仕事内容を知ることができたりします。広告代理店やアプリ開発系企業にもWeb制作事業部というのがあったりするのでそちらに就職するのも可能性としてあり。

Webマーケティング会社で働く

Web制作会社にマーケティング部署がある場合も大手だったらあるかもですが、Webマーケティングは専門性が高いので制作とは切り分けてマーケティングに特化した会社である場合が多いです。Webマーケティング系に進みたいと思ったらまずはWebマーケティングに特化した会社を探してみるといいです。こちらも広告代理店にWebマーケ事業があったりします。

事業会社で働く

自社のためにWebサイト運営をしている事業会社で働くということ。事業会社はサービスを分析改善しユーザー(Webサイトを見る人)の声を聞きながら企画を練っていける、というメリットがあります。最初から事業会社で働く他に、Web制作会社からWebディレクターを経験して事業会社へ転職する、Webマーケティング会社から事業会社へマーケティング職として転職する、という方法もあります。

独立する

一人で働く人もいるし、組織化する人もいます。

個人事業主(フリーランス)として働く

Webデザイナー、Webマーケター、Webライター、フォトグラファー、イラストレーターなど個人で企業と契約したりして働くということ。個人事業主として働く前に会社に勤務してスキルアップし人脈作るのが早いと思います。スクール同期はいずれ独立して個人事業主になるためにまずは制作会社でWebディレクター職として働く、と言っていました。業界歴20年近くの人に会ったこともありますが最初の数年制作会社で勤めて辞めてからずっと個人事業主として仕事していると言っていました。

会社を作る

個人事業主の拡張版。人を雇って会社を作ってしまうということ。僕が出会ったWeb制作会社の社長は元々のWebデザイナーとしてWeb制作会社に勤めていたが勤めて1年くらいで潰れてしまったのでそのまま独立起業して今では10人くらいの会社になっているという人もいました。

副業をする

これはWeb制作会社などで専門性を磨いて人脈作れているのであればけっこう簡単。Webデザインスクールで出会った有名IT会社のデザイナーの方も副業として気分が乗った時や欲しいものができたときにツテをたどって受注していると言ってました。今月お金が余分に欲しいなぁ、よし副業しよう、みたいなノリで副業していると聞いたときは羨ましい、、と思いましたね。Webマーケターも本業でやっていれば副業しやすいと聞きます。普通の会社員で仕事が副業にそのままできることってそんなに無いと思いませんか?

また、僕みたいに全く違う業界にいて0から学習すると人脈も何もないので自分で営業して副業していくことになります。Web制作系のスキルは個人の実績で仕事ができるのが魅力。最初の実績作りと営業を乗り越えれることが最大の試練ではありますができないことはない。とにかく制作物が作れたらそれで営業。

業界経験無しで副業にしやすいのは、コーダー・Webライター・Webデザイナーあたりです。エンジニア職は実務経験がある程度ないと厳しいと僕は思います。

まとめ:どんな働き方をしたいかで職種を選ぼう

どんな働き方をしたいか

10個の職種を説明してきました。

  • ①Webデザイナー
  • ②コーダー(マークアップエンジニア)
  • ③フロントエンドエンジニア
  • ④バックエンドエンジニア
  • ⑤Webライター
  • ⑥フォトグラファー
  • ⑦イラストレーター
  • ⑧Webプランナー
  • ⑨Webディレクター
  • ⑩Webマーケター

Webデザインスクール受講生の傾向としてはスクール卒後、Webデザイナー・コーダー/フロントエンドエンジニア・WebディレクターとしてWeb制作会社、事業会社に勤務するという流れが多いです。

僕は副業としてスキルを身につけ、Web制作者と名乗ったりして案件受注しています。デザイナーと名乗るとデザインバリバリできてイラストかけちゃう人、と思われることもあるので要注意。フロントエンドエンジニアと名乗るとプログラミング言語(JavaScript、PHPなど)けっこう使えちゃうんでしょ?と思われるのでこれまた要注意。自分のできる範囲のスキルセットで名乗る職種を考えましょう。

働き方は様々で仕事の内容も様々。興味ある職種があれば深掘りしてみてください。

 

参考までにWeb業界転職事例を書いた記事はこちら。どうやって転職先を探したかも分かります。

Web業界に未経験転職を成功させる方法【転職成功者にインタビュー】

副業ってどんな感じなの?と思った人は僕の個人的にメリットだと思う点を書いた記事にしたので参考にしてみてください。
Web制作を副業にするメリット【手に職をつける】

 

 

この記事はここまでです。

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