・好きなことを仕事にすればいいんだよね
・給料が多ければ一番いいでしょ
・時代の流れにあった仕事を選ぶのが吉
- ユズト解釈の好きを仕事にするという意味が分かる
「科学的な適職」という本を読んだ感想から記事を作成していますので参考になれば幸いです。
「科学的な適職」から好きを仕事にすることの意味を考えてみた
自分に合う仕事ができれば成果も上がるし楽しい。副業なら辛くてしんどくて、みたいな内容なら絶対続けられない。
「適職」と思える仕事って具体的になんだろう、そして好きを仕事にしろと言っている人は多いが一体「好き」とは具体的にどういう状態なのだろう。
そこで
「科学的な適職」
という本をKindleでポチりました。
科学的なデータに基づいて「幸福が最大化される仕事を選ぶ方法」について書かれています。
「科学的な適職」の内容は?
間違ったポイントで仕事探ししてませんか?科学的に証明された仕事探しのポイントを教えます。
ということが書かれた本。
- 幻想1 好きを仕事にする
- 幻想2 給料の多さで選ぶ
- 幻想3 業界や職種で選ぶ
- 幻想4 仕事の楽さで選ぶ
- 幻想5 性格テストで選ぶ
- 幻想6 直感で選ぶ
- 幻想7 適性に合った仕事を求める
これら全て幻想ということ。じゃあどういう基準で選べばいいのか、について書かれています。
著者はどんな人か
慶応義塾大学SFC卒業。卒業後は出版社で編集者として勤務。
現在では10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを行ったことを明らかにしている。
引用:Wikipedia
メンタリストDaiGoさんとも親交が深い、ということで学術的根拠を持って議論を展開する人ということ。10万本の論文読破はすごい。しかしながら10万本も読んだってどうやってカウントしているのだろうか。
好きを仕事にすることが幻想である
イヤイヤ、この前書いた書評記事「【書評】「苦しかったときの話をしようか」を読んで副業で成果を出すポイントを整理してみました」で
- 好きなことを仕事にするのが最大の成果を出す手段である
って書いたんですけども・・・
他にもいろんな人が好きなこと仕事にしろって言ってるけども。
この本では
- 仕事に情熱を持てるかどうかは、あなたが人生で注いだリソースの量に比例する
といいなんとなくやり続けてたら情熱が湧いてくる、という理論。どんな仕事でも適職になり得る、と言う。好きな仕事を追い求めると面倒なトラブルに巻き込まれた時点で現実とのギャップを感じやすくなって幸福度が下がる、という理論。
なら「好きな仕事」とは具体的にどういう仕事を言うのだろうか。
好きな状態、つまりやりがいを持っている状態は存在する。そういう人を僕は見てきたから。
特に副業しているときなんて本業以外の時間を使ってやるわけだからお金以外の何かがないと続けきれないんではないか?
- 幸福が最大化される副業
なんてのも考えてみる。
仕事の幸福度を上げる7つの要素
- ① 自由:その仕事に裁量権はあるか?
- ② 達成:前に進んでいる感覚を得られるのか?
- ③ 焦点:自分のモチベーションタイプに合ってるか?
- ④ 明確:なすべきことやビジョン、評価軸はハッキリしているか?
- ⑤ 多様:作業の内容にバリエーションはあるか?
- ⑥ 仲間:組織内に助けてくれる友人はいるか?
- ⑦ 貢献:どれだけ世の中に役に立つか?
これがこの本でいう「科学的に証明できる適職の条件」。
① 自由
あなたにお任せします、なんて言われて仕事ができるのであれば「責任ある自由」ということでやりがいMAXになる。
ということは誰でもできない自分しかできないスキルを身につけることができる仕事は吉ということ。
② 達成
営業が好きな人は「達成感」を重視しているんだろうと思う。無形商材コンサル営業をしていた時の同僚はやりがいを持って働いていた。自分の考えを企画書に落としそれをクライアントに納得してもらい選ばれ実行する。これを快感と考える人もいる。数字が取れた、自分の考えた企画が実現できた、それを喜んでもらえた。次も頑張ろうと思える。
何か数字として結果が出る仕事、誰からから直接感謝される仕事、目に見える結果が現れる仕事は吉。
ブログは日々何PVあったか分かるから半年前と比較して進歩していることが分かり達成感あり。
③ 焦点
自分のタイプが攻めか守りか。自分のタイプで仕事を選ぶということ。
- 攻撃型:目標を達成して得られる「利益」に焦点を当てて働くタイプ。
- 防御型:目標を「責任」の一種としてとらえ、競争に負けないために働くタイプ。
攻撃型は良くも悪くも行動して結果を出すタイプ。防御型は正確さを重視して注意深く分析していくタイプ。
僕は防御型。完全に。このブログも時間ばかりかかってなかなか更新できていない。でも今のところ順調にアクセス伸びてるし検索順位も上がったままのがいくつかあるから自分みたいなタイプでもブログはいける。
④ 明確
人事評価が分かりやすい組織や自分の成果が目に見える仕事がいい、ということ。副業は自分の成果だけだから分かりやすい。結果が出ないとやる気でないし続かないというデメリットもあるから副業はとにかく一円でも結果を出すことが吉となる。
⑤ 多様
- 自分が持ついろんなスキルや能力を幅広く活かせる
- 業務内容がバラエティにとんでいる
僕がWeb制作、Webデザイン、Webマーケティングと幅を広げているのがここにあたる。色々できると自分がコントロールできる範囲が広くなるから考えられる幅も広がって楽しい。
⑥ 仲間
- 友人が3人いれば仕事のモチベーションは700%上がる
いや、上がりすぎでしょw
パワハラ上司のもとで働いた経験もありますがその時と同じ仕事していても相談しやすい柔らか上司のもとで働くと仕事にやりがいも大違い。気の合う同僚がいたら会社行くのも楽しい。
副業も仲間がいればよりいいんだろうな、今は一人黙々やっているけども。
⑦ 貢献
その仕事が他人の生活に影響を与えられるか
人のためになることが自分のやりがいになる、ということ。このブログが誰かの役に立てれば幸いです。
フリーランスの働き方
この本では
ということも書かれてます。不安定な賃金、次の仕事が見つかるかわからない不安がストレスになる、ということ。
ただし、幸福度が上がったフリーランスもいる。「高度なプロフェッショナルほどフリーな働き方によるメリットを得やすい」
個人スキルがめちゃ高い人は仕事も途切れないし収入も上がるし自由だしいいことだらけ。市場で通用する個人スキル高めるのが吉。
まとめ:好きを仕事にするとは
「仕事の幸福度を上げる7つの要素」であげた7つ全てを満たす仕事ってなかなかないでしょう。
僕が思うに
- 自分は何に興味を持てて何に達成感を感じるのか
をまず真剣に考えることが大切。自分軸を分析する。この本でいう「自由がいい」からといって0から企画を全て考えてみて、といわれたら逆に苦痛に感じる人だっているでしょう。
営業をやっていたときは
ことにやりがいを持っていた人はいました。
僕は営業数字が毎年リセットされて追われる感覚がどうしてもなじめなかった。
今はある特定スキルを学習し専門性を身につけることを重視している。専門性があれば周りから頼られる。数字は自分で設定する。だから向き不向きはあって自分軸を考えることは重要。
ここまでであらためて仕事が好きとはどういう状態かを考える。
- 人から感謝され、自分で仕事をコントロールでき、達成感を味わえる状態
が仕事が好きである状態と考える。
仕事をコントロールするのが組織にいると難しかったりするけども専門性が尖れば自分で組織を選べる立場にもなれる。
ではその状態になるにはどうしたらいいか。
- 自分に向いている分野のスキルを磨きまくる
自分が勉強していて苦痛じゃない、そう思ったことを突き詰める。自分に向いている、というのがポイント。
ちなみにこの本では「適性に合った仕事を求める」ことも幻想だ、と言っています。他の記事で書いた自分の強み分析「ストレングスファインダー」についても適職選びの段階ではそれほど役に立たないと言っています。仕事を選んだ後でその組織で活躍するための方法としてストレングスファインダーを使ってみるのはいい、とも。
本というのは逆説的なことを言うことで興味を引く手法があるし、この側面から見ると正しいけどこちらの側面から見るとこっちも正しいというのは往々にしてよくある。この本の分析をして仕事を選びその後より活躍するためにストレングスファインダー を利用するのは順番としてアリだとこの本は言っているということ。(僕は自分軸を知るためにストレングスファインダーを活用するのはアリだと思っています。)
結論、この本から
- 自分軸を見定める
- 人から感謝され、自分で仕事をコントロールでき、達成感を味わえる状態を目指す
- だから自分に向いている「専門性を尖らせる」
と僕は読み取りました。
僕はWeb制作+Webマーケティングで専門スキル高めていきます。それが
- 幸福が最大化される副業
になっていくはず。副業でも専門性といえるスキルが身につく仕事を選ぶといいですね。
この本では他にも
- 最悪の職場に共通する8つの悪
- 幸福な仕事を探すための3つの意思決定ツール
- 偏ったものの見方に気づき意思決定を見直す4大技法
- 仕事の幸福を判断する64問
- ジョブクラフティングを進める7つの手順
- 仕事の満足度を高める行動計画
など自分が仕事を探す時の分析方法、今の仕事の内容が幸福になれるのかを分析する方法について書かれているので興味ある方は一読してみてください。
この記事はここまでです。